エレクトロニクスサマーキャンプ
本学科の特色ある課外活動として、エレクトロニクスサマーキャンプがあります。これは、提示された課題(プロジェクト)の達成に向けて、チーム（プロジェクトによっては個人）で数日間かけて取り組むというもので、前期試験終了後の夏休み期間に開催されています。
一流の研究者や技術者になるためには、高度な知識だけでなく、創意工夫や豊かな発想、ねばり強さ、仲間との連携・協調などが必要です。４回生の研究室配属後にみなさんが取り組む卒業研究は、まさに、それらを鍛える場ではありますが、早いうちから経験しておくに越したことはありません。高い向上心を持つ学生に、そのような機会を提供するというのがこのエレクトロニクスサマーキャンプです。（必修ではなく、学生の自発的参加となっています。）
キャンプと言っても、実際に泊まる訳ではありませんが、時間を気にせず、チームで一丸となりプロジェクト達成に取り組むという意味で、キャンプという言葉を使っています。実際に、成果発表（コンテスト）前日などは、夜遅くまで改良や調整を重ねるチームもでてきます。担当教員や、先輩であるTA(Teaching Assistant)も、とことん付き合います。
平成20年度は、1回生向けのコースが開催されました、平成21年度以降は、1回生向けのコースに加えて、2回生、3回生向けのコースも開催されます。参加者の多くは、いつもの授業や演習とはまったく異なる経験に、大きな刺激を受け、参加した意義があったと言ってくれています。
本プロジェクトは、文部科学省の理数学生応援プロジェクト「グローバルリーダーシッププログラム」および本学工学部「プロジェクト型課外活動支援実施経費」、本学科同窓会「洛友会」の支援を受けて実施しています。
電気電子工学科１～３回生在学生はこちらのページをご覧ください。（このページは受験生向けの学科紹介のページです。）
平成20年度
LEGO Mindstormsによるロボット製作 （１回生）
課題：柿ピーナッツの柿の種とピーナッツを分別するロボットを設計、製作せよ
期間：３日間、最終日にコンテストを開催
参加者：女子4名を含む23名 8チームを編成
競技フィールドや採点方法が明確に設定されていて、最終日はまさに競技会（ロボットコンテスト）でした。熱戦が繰り広げられ、上位チームではほぼ満点が出ました。 また、各チームともロボットに様々な工夫を施してあり、独自のアイディアの光るコンテストでした。上位のチームには、最優秀賞、優秀賞、アイデア賞が授与されました。スコアは伸びませんでしたが、極めて独創的な分別方法を採用したチームには、「うけたDE賞」が授与されました。
平成21年度
LEGO Mindstormsによるロボット製作 （１回生）
課題：柿ピーナッツの柿の種とピーナッツを分別するロボットを設計、製作してもらいます。
期間：３日間、最終日にコンテストを開催
Programmable System-on-Chipによる音源製作 （２回生）
課題：デジタル-アナログ混載ワンチップマイコンPSoC(Cypress社製)を用いてユニークな音源を作成する。音の出るものであれば、なんでもOK。オルゴール、楽器、サイレン、エフェクターなんでも良い。
期間：３日間、最終日にコンテストを開催
走査型トンネル電流顕微鏡の製作 （３回生）
課題：超小型の走査型トンネル顕微鏡を用いて炭素原子を見ることを目標とします。参加者の皆さんには、おもにフィードバック部分の電子回路の作成を行ってもらいます。
期間：３日間を想定しています。ただし本年度は試行的な実施ですので、予定通りに進まない可能性が大いにあります。与えられた時間と環境の中で何がどこまでできるのか、自身の創意工夫をもとに積極的に取り組める学生さんを期待します。
平成22年度
LEGO Mindstormsによるロボット製作 （１回生）
チームで与えられた課題をクリアするロボットを設計、作製に取り組みます。期間は３日間、最終日にコンテスト（競技会）を開催します。
Programmable System-on-Chipによる音源製作 （２回生）
デジタル-アナログ混載ワンチップマイコンPSoC(Cypress社製)を用いてユニークな音源を作成する。音の出るものであれば、なんでもOK。オルゴール、楽器、ゲーム、エフェクターなんでも良い。期間は３日間、最終日にコンテストを開催します。
ヘリウムガスで浮かぶ飛行船の無線制御コンテスト （３回生）
センサー・ファンなどが搭載された飛行船（Haluna5-H）を無線通信によりコントロールし位置を制御します。飛行船は風や温度変化に敏感に反応するため、安定した制御のためには様々な工夫が必要です。3日目に飛行船を狙った位置へ移動させるコンテストを実施します。