医用工学分野

医学・医療を支える情報システム

画像診断システムや生体機能計測システムに代表されるように,情報技術は現代の医学・医療を支える重要な基盤となっています。医用システムに関する研究に は情報学と医学・バイオのキーワードを結びつける学際的な展開が求められます。本研究室では,医学部・附属病院をはじめとした幅広い分野との共同研究体制のもとで,生体イメージング,医用人工知能,医用バーチャルリアリティ などをキーワードに,生体物理特性の新しい計測とモデリング,医学・医療を対象とした情報システムに関する教育・研究を行います。 現在の研究トピックは以下の通りです。

教員

今井 宏彦 ( Hirohiko IMAI )

助教(情報学研究科 システム科学専攻)

研究テーマ
磁気共鳴イメージング,核磁気共鳴

連絡先
吉田キャンパス 総合研究12号館 422号室
E-mail: imai[at]sys.i.kyoto-u.ac.jp

研究テーマ

磁気共鳴イメージング (MRI)

磁気共鳴画像(MRI)による心拍動のイメージングと運動解析、生体組織の弾性率計測に関する研究を行っています。また、実験用MRI装置を用いて模型を対象とした運動や弾性に関する物理実験やマウスを対象とした動物実験、生体試料を対象とした病変組織特性の計測実験なども行っています。

MR imaging

医用人工知能(Machine Intelligence in Medicine)

生体臓器の三次元形状や力学特性、診断や手術に関する医学知識のモデリングと定式化に関する研究を行っています。診断や治療計画の自動化、外科手術のナビゲーションを実現する次世代の医用システムの創出を目指して、その基盤となる医用人工知能、画像処理や人工現実感(バーチャルリアリティ)などの手法を探求しています。

Machine intelligence in medicine

触力覚情報処理(Haptics)

接触力計測装置や三次元位置・姿勢計測装置、フォースフィードバック装置等を活用したVRシステムの開発や心理物理実験を通して、触力覚情報の伝達・共有法の確立や触知のメカニズムの解明を目指しています。

Haptics