ディジタル通信分野(原田研究室)
京都大学原田研究室では現在、次世代の無線通信システム(Beyond 5G/6G移動通信システム)に関する研究を行っています。
携帯電話に代表される無線通信システムにおいては、全世界で利用される第4世代システムから、多種多様なユースケースに対応する第5世代(5G)システムに移行しつつあります。本研究室では、さらにブロードバンドで超高効率な周波数利用を実現するBeyond 5Gまたは6Gと呼ばれる第6世代システムの実現に向けた要素技術の研究開発を行っています。
理論研究だけでなく、実装、実証実験まで行い、社会に貢献できるディジタル通信分野の先進的かつ実用的な研究成果を創出します。
教員
原田 博司 ( Hiroshi HARADA )
教授(情報学研究科 通信情報システムコース)
研究テーマ
- 次世代(Beyond 5G、6G)移動ブロードバンド通信システム
- 無線信号処理、高能率・高効率無線アクセス技術
- ソフトウェア無線技術、コグニティブ無線技術
- ダイナミックスペクトラムアクセス技術
- ホワイトスペース無線通信技術
- 無線M2M・IoT通信システム(Wi-SUNシステム)
- 情報通信プラットフォーム・ワイヤレスエミュレーション技術
連絡先
京都大学吉田キャンパス総合研究9号館南棟 S407号室
TEL: 075-753-5317
FAX: 075-753-4982
E-mail: hiroshi.harada @ i.kyoto-u.ac.jp
水谷 圭一 ( Keiichi MIZUTANI )
准教授(情報学研究科 通信情報システムコース)
研究テーマ
- 次世代移動ブロードバンド通信システム
- ダイナミックスペクトラムアクセス技術
- ホワイトスペース無線通信技術
- ソフトウェア無線技術
- スマートM2M無線通信技術
- 全二重通信(Full-Duplex)技術
- 機械学習を用いた無線通信技術・端末位置推定技術
- 無線通信システムのエミュレーション技術
連絡先
京都大学吉田キャンパス総合研究9号館南棟 S409号室
TEL: 075-753-5316
FAX: 075-753-4982
E-mail: mizutani @ i.kyoto-u.ac.jp
香田 優介 ( Yusuke KODA )
助教(情報学研究科 通信情報システムコース)
研究テーマ
- 公衆・自営の統合ミリ波無線通信システム
- サブテラヘルツ波・テラヘルツ波無線通信システム
- 電波伝搬計測・モデリング
- 機械学習を用いた無線通信技術
- 画像処理技術を応用した無線通信技術
- V2X無線通信技術
連絡先
京都大学吉田キャンパス総合研究9号館南棟 S413号室
TEL: 075-753-5318
FAX: 075-753-4982
E-mail: koda @ i.kyoto-u.ac.jp
研究テーマ・開発紹介
次世代(Beyond 5G・6G)移動ブロードバンド通信システムに関する研究
マルチバンド・ブロードバンド無線通信システム研究プロジェクト
本プロジェクトでは、通常のマイクロ波、UHF(Ultra High Frequency)帯携帯電話用周波数だけでなく、VHF(Very High Frequency)、UHF Lowバンド、ITS(Intelligent Transportation System)バンド、ミリ波、テラヘルツ波を用いた高能率ブロードバンド移動通信システムを実現するための、伝搬特性モデリング、周波数利活用方式、通信方式、伝送方式、アクセスプロトコル、位置推定アルゴリズムに関する研究を行っています。
フルデュプレックスセルラー通信システム研究プロジェクト
本プロジェクトでは、第6世代移動通信システム(特に携帯電話などセルラーシステム)において、これまで以上に通信容量の増大化を図るために、アップリンクとダウンリンクを同時に行う、フルデュプレックス(全二重)セルラー通信システムに関して、自己干渉キャンセル方式、干渉可視化方式、端末スケジューリング方式、送信電力制御方式、通信方式、実装方式の研究開発を行っています。
ダイナミックスペクトラムアクセス通信に関する研究
コグニティブ無線・ホワイトスペース通信研究プロジェクト
本研究プロジェクトでは、既に特定の利用目的のために割り当てられている周波数において、「空間的」、「時間的」に利用可能な周波数帯であるホワイトスペースと呼ばれる周波数帯を利用して、既存利用者に対して干渉させることなく第5世代無線通信システム用周波数として利用するための、周波数管理方式、通信方式、通信プロトコルの研究開発を行っています。
無線M2M (Machine-to-machine)・IoT(Internet-of-Things)通信システムに関する研究
Wi-SUN通信システム研究プロジェクト
第5世代移動通信システムにおいては、人間のみならず、防災、減災、安全、安心を実現する固定、移動体に設置された大量のセンサー/メータ/モニター等の各種計測機器を収容する必要性があります。 本研究プロジェクトでは、電源供給のみならず電池駆動によるセンサー/メータ/モニターでも利用可能な低消費電力型の無線通信システムWi-SUN(Wireless Smart Utility Network)の研究開発、特に通信方式、通信プロトコルの研究開発を行っています。研究成果は米国電気電子学会(IEEE)およびWi-SUNアライアンス等で標準化を行っています。